株式会社東洋ビジネスソリューションズ

契約数は大幅増＆年商2倍へ！
南海トラフ地震を想定したBCP対策強化で、業績もアップ

取締役門吉章浩氏

Before

南海トラフ地震を想定したBCP対策強化が必要だった。
顧客のデータを安心して任せられるデータセンターの選定が急務だった。

After

災害のリスクが低い香川県のデータセンターPowerico(パワリコ)を選ぶことで、物理的・ネットワークのセキュリティ面でのリスクを大きく減少させることができた。
移設後、ハウジングの契約数は大幅に増加。年商は2倍近くに増えた。

規模を問わず顧客に寄りそう、高知になくてはならない存在。

東洋ビジネスソリューションズは、高知県内を中心にシステムやソフトウェアの開発、クラウド環境の提供などを行っているIT企業である。東洋電化工業の情報システム部門としてスタートし、2009年に分社化して独立。これまで順調に業績を伸ばしてきた。金融機関の複雑なシステム開発や、販売管理システムなどの市販用ソフトウェアの開発を行う一方で、一般的な既製ソフトウェアの導入サポートなども行い、上場企業から家族経営の小さな会社まで幅広い企業が顧客だ。分社化して13年、現在、高知でシステム会社を選ぶなら、すぐに東洋ビジネスソリューションズの名前が候補に上がる。困ったらすぐに駆けつけられる物理的な距離はもちろん、相談に親身に応えてくれる姿勢が心理的な距離を近くさせて、「あそこに頼めば大丈夫」という信頼感になっているのだろう。

同業の厳しい目で選んだのはPowerico(パワリコ)。

そんな東洋ビジネスソリューションズの主な事業領域のひとつに、クラウドサービス及びハウジングサービスがある。同社はこれまで自社ビル内に用意していたサーバーを活用してサービスの提供を行っていたが、2015年、STNetのデータセンターPowerico(パワリコ)へサービス提供基盤を移設。Powericoの環境下でサービスを提供する、という選択をした。なぜ、わざわざSTNetのデータセンターを活用することを選んだのか。理由は南海トラフ地震を想定したBCP対策の強化。万が一に備える対策として、他社のデータセンターへ移設することを選んだのだ。自社でもハウジングサービスを提供していた同社としては、おのずと厳しい目で「どこのデータセンターにするか」が検討された。単純なスペックの比較だけでは決めきれなかったそうだが、候補のデータセンターを実際に見学した上で、「Powericoしかない」という結論に至った。理由の一つは距離。災害のリスクが低い香川県という立地ながら、車で2時間以内に移動できるPowericoなら使い勝手が良い。門吉氏いわく、「リスクに遠く、移動に近いナイスな距離感」は決め手のひとつであった。そして、もうひとつ大きな要因となったのが、人や物の出入りや不審者などをチェックする、いわゆる物理的セキュリティである。厳重さは「Powericoが頭ひとつ抜けていた」という門吉氏。ネットワーク面・物理面共に、Powericoのセキュリティは同業者としても舌を巻くレベルで「これなら、顧客のデータを安心して任せられる」との判断になった。

移設後、ハウジングサービスの契約数は大幅増。
年商は約2倍に増加。

サービス提供基盤を移設したことに伴い、現在の東洋ビジネスソリューションズでは、Powericoの環境下でハウジングサービスを提供している。移設後、ハウジングの契約数は順調に伸びており、その効果もあって年商は2倍近くに増えたという。Powericoの安心・安全な環境と、強力な営業力の相乗効果によって、契約数を大幅に増やすことができたのであろう。
今回、STNetをパートナーとして選んだ東洋ビジネスソリューションズ。その背景には両社共に、地元のお客さまのことを第一に考え、同業であってもお互いに補い合い、協力しようという姿勢があったように感じる。これぞ、現代の三方良し。自社のことだけに目を向けず、大きな視野で将来を見据える門吉氏の経営方針が、今まで以上に高知の力になるはずだ。