導入事例
丸三産業株式会社様
データセンター選定の際のくわしい評価ポイント、サーバー移設による好影響やその後の取り組みなどについて、ダウンロード資料でさらに詳しく紹介します。
常務取締役 管理本部 本部長清水 建男 氏
丸三産業は、コットンのグローバルカンパニー。原材料となる原綿の輸入から、加工・製造、販売までを一貫して行っている。国内の晒綿(さらしわた)市場において丸三産業が占めるシェアは約9割。まさに、日本のコットン産業を支える存在である。「品質こそ我が社の価値」ときっぱり言い切るのは常務取締役の清水建男氏。機械による幾重ものチェックを行った上で、機械を過信せず、最後は必ず「人の目」で厳しく検分しているという。丸三産業のコットンは、世界からもトップレベルの品質と評価されている。
また、丸三産業では、オリジナルの不織布「ミラクルコットン®」を開発している。これは、接着剤などを使用せずに水で繊維をからませることでコットンをシート状に加工する世界初の技術。コットン100%であるため肌にやさしいことはもちろん、廃棄性にも優れており、地球環境にもやさしい。丸三産業では、かねてから環境問題をみつめ、意識高く取り組んできた。本社はもちろん、グループ企業の各工場への太陽光発電の導入によりCO2排出量の削減に努め、製造過程で発生する廃棄物をペレット燃料化することで、ゼロエミッションにも取り組んでいる。そもそもコットンは、化学繊維やパルプと比べて環境への負荷が少ない。コットンの活用が広がるほど、地球はよりよい環境になっていくだろう。良質なコットンの活用による、地球環境や消費者とのWIN-WINの関係。丸三産業はそんな思いを「やっぱりコットン」のスローガンに込めて、地球にも消費者にもやさしいコットンを活用した生活を提案している。
順調に業績を積み上げてきたように見える丸三産業であるが、その道のりは決して平坦ではない。2018年7月、大きな危機に襲われた。各地に爪痕を残した西日本豪雨が大洲(愛媛県)の本社・工場を直撃し、社屋が床上浸水したのである。当時の本社1階にはサーバールームがあり、各拠点を結ぶメインサーバーが設置されていた。システム管理部門と有志数名の機転により、サーバー本体だけは2階に持ち出すことができたので奇跡的にデータは守られたが、生産管理のシステムとネットワークが使用不可能となり、事業に深刻な影響を及ぼした。この危機に際し、システム面でのパートナー企業であるソレキアと、ネットワーク回線を提供していたSTNetも即座に現場に駆けつけた。状況を見て問題点を確認し、3社が協力してすぐさま対策に奔走。結果、被災から2日後にはネットワーク回線が復旧し、2週間後には再びメインサーバーを立ち上げることができた。早期の復旧を果たしたとはいえ「危うく信用を失いかけた。災害の恐さを身をもって学んだ」と清水氏は振り返る。二度と取引先にリスクを負わせないため、全社を挙げてBCP強化に取り組んだ。10ヵ月後には風水害を想定した社屋に本社を建て替え、生産システムは可能な限りクラウド化した。しかし、最後に残った懸念が、クラウド化できないメインサーバーであった。そこで、ソレキアに相談したところ、提案されたのがSTNetのデータセンター「Powerico(パワリコ)」への移設である。実際に見学して、立地を含めた災害への強さ、ネットワークの品質、本社からのちょうど良い距離感などを高く評価。「ここなら安心してサーバーを預けられる」と、Powericoへの移設が決まった。
BCP対策を目的にPowericoへの移設を決めた丸三産業であるが、結果的に、サーバーの管理・運用業務のスリム化も実現。空いた時間で、今後を見据えたDXに注力することができるようになった。DXについても、技術的なアドバイスをはじめ、先進事例の情報提供やソリューションの提案など、STNetがサポートを行っている。
また、今回のサーバー移設は、取引相手からの評価向上にも一役買っている。今やSDGsと並んでBCPは、国内はもちろん、海外の取引先からも必ず聞かれる項目である。「災害に強い高いデータセンターを使っているという事実は我々の高評価にもつながり、結果的にBCPでも世界に誇れる会社になりました」と清水氏。コットンの品質、SDGs 、BCP。3つの強みが揃った丸三産業が、ますます力強くコットンの未来を紡いでいくことだろう。
導入事例
丸三産業株式会社様
データセンター選定の際のくわしい評価ポイント、サーバー移設による好影響やその後の取り組みなどについて、ダウンロード資料でさらに詳しく紹介します。
課題 | BCP強化(災害対策)、DR対策(災害復旧) |
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業種 | 製造業・鉱業、卸売・小売業 |
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