四国学院大学
学内の主要インフラをクラウド化!
サービスの安定と運用の負荷軽減でコストダウンも実現
福音主義キリスト教信仰に基づき、豊かな人間性の醸成に寄与する教育を行う四国学院大学。同大学では継続的に取り組む「事務改革」の一環として、IT 環境の全体最適化に取り組んだ。その解決策として貢献しているのが、STNetのクラウドサービスだ。学内の主要インフラをクラウド化することで、安定したサービスの提供と運用管理の負荷軽減を実現。BCP対策とセキュリティ強化にもつながっている。

Before
- 専任のIT部門の設置やIT人材の育成がままならず、総務課業務と兼任で対応していた。
- IT部門の業務は多岐にわたり、パンク寸前の状態だった。
After
- 「STクラウド サーバーサービス[FLEXタイプ]」を利用し、学内の主要インフラをクラウド化することで、システムの安定性の向上、BCP対策、セキュリティ強化も実現した。
- 運用管理業務の大幅軽減により、実質的なコストダウンに繋がった。
大学ホームページが2日間ダウン “兼務運用”はパンク寸前の状態

「人間を問い、知を生きる」をモットーに、実践的な学業の習得に加え、社会に貢献する人材の育成に力を注ぐ四国学院大学。2010年には全国でも珍しい「メジャー制度」を導入。学部を横断し、19のメジャー(主専攻領域)と1つのマイナー(副専攻領域)から学生が専攻を選び、自分が望む「学びのかたち」を作り上げていける。
学生により良い学びの場を提供する—。理念の実現に向けた取り組みは、学内の教育制度改革だけにとどまらない。継続的な「事務改革」も進めている。その活動を推進する役割を担う後藤 康史氏はその背景について次のように語る。
「在校生約1200名に対し、学内事務を担う職員は40名ほど。限られた人員で作業を円滑にこなし、学生に快適な学内サービスを提供するためには、様々な分野で継続的に改革を進めていく必要があるのです」
その課題の1つが、学内サービスを支えるIT環境である。専任のIT部門の設置やIT人材の育成がままならず、運用管理は総務課業務と兼任で切り盛りする状況だった。
大学を紹介するホームページを収容するWebサーバーのほか、カリキュラムの履修登録や管理を行う学内ポータル、事務作業を支えるアプリケーションサーバー、学内ネットワーク環境などその範囲は多岐にわたる。「障害時には1次対応や保守業者への連絡などに手間もかかる上、復旧までに時間を要し、学内業務に支障が出ることもありました。“兼務運用”ではパンク寸前の状態だったのです」と後藤氏は振り返る。
実際、連休期間中にWebサーバーがダウンし、2日間にわたってホームページが閲覧できなくなったことがある。「連休中だったため、委託していた事業者のサポートも満足に受けられず、IT環境を抜本的に見直す必要性を痛感しました」と後藤氏は話す。
総合的な提案力を高く評価、高信頼のクラウドで運用を一任
課題解決のために、同大学が選択したのが、STNetの「STクラウドサーバーサービス(FLEXタイプ)」である。
決め手になったのが、総合的な提案力だ。「STNetはクラウドサービスだけでなく、ネットワークやシステム開発などのサービスも提供しています。その総合力を活かし、クラウドのリソース提供だけでなく、各種システムの構築や用途に応じた最適なネットワークなどリソース全体の最適化まで提案してくれました」と後藤氏は語る。
しかも、自前でインフラを持たず、サーバーやネットワークなどのリソースを「サービス」として利用できるという点も大きなメリットだと評価した。「日々の運用監視はもちろん、障害対応を含めてトータルにアウトソースできます。また、データセンター『Powerico』を基盤としたサービスなので、セキュリティレベルが高く、災害にも強い。安心して運用を任せられると考えました」と後藤氏は続ける。

2年以上にわたりトラブルはゼロ 運用負荷を軽減し、安定性も向上
STクラウドサーバーサービス(FLEXタイプ)にはWebサーバー、データベースサーバー、メールサーバーなど学内のITサービスや事務業務を支える主要サーバーを移行。また学内システムとSTクラウドサーバーサービス(FLEXタイプ)をつなぐ閉域回線の整備に加え、外部へのインターネット接続はSTクラウドサーバーサービス(FLEXタイプ)経由にすることで、サイバー攻撃などのリスク対策を強化した。
「無駄なサーバーやリソースの効率化、セキュリティ対策やBCP対策の強化に加え、今後の拡張にも容易に対応できる環境が整いました。高信頼なクラウドへ移行することで、学内にサーバーを設置するより、格段に安定性が高まったと実感しています。実際、運用から2年以上経過していますが、大きなトラブルは一度もありません」と後藤氏は満足感を示す。
課題だった運用管理も大幅に軽減された。「万が一、サーバーやネットワークに障害が発生しても、その復旧までアウトソーシングしているため、1日数時間以上割いていた時間を別の業務に割りあてることができます。コスト負担は従来と同水準なので、実質的なコストダウンにつながっています」(後藤氏)。
窓口が一本化されたことも大きなメリットだ。従来は障害が発生すると、1次対応のためにサーバーやネットワーク、ソフトウエアと管理する事業者それぞれに問い合わせが必要なケースもあったが、今は確認したいことがあれば、STNetに連絡するだけで済む。
今後は学内に残る経理サーバーやポータルサーバーもSTクラウドサーバーサービス(FLEXタイプ)に移行し、学内IT環境の“総クラウド化”も視野に入れる。「大学運営は時代に合わせた柔軟な対応が求められます。事務改革の取り組みを継続し、学びの場をより良い環境に整えていくとともに、地域と連携したITサービスの提供なども考えていきたい」と後藤氏は語った。
※掲載している所属部署名、役職名は2016年9月時点のものです。導入したサービス
四国学院大学様
課題 | 運用最適化とコスト削減 |
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業種 | 教育・医療・福祉 |
URL | https://www.sg-u.ac.jp/ |
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