BCPとは?
企業の災害対策に重要なデータセンター選び

FOR BUSINESS

課題解決のためのノウハウ

2011年の東日本大震災の際、「システムデータの減失」「システムソフトウェアの減失」「バックアップデータの減失」などを経験した企業が大変多く(※)、BCPへの関心が高まりました。自然災害をはじめ、大災害、テロ攻撃などの緊急事態は突然発生します。万が一の有事に対する備えが出来ていなければ、事業存続の危機に瀕してしまうかもしれません。そこで重要となってくるのがBCPの策定です。
ここではBCPに対する基礎知識や、BCP対策としてのデータセンターの選び方ついてご紹介します。
(※)独立行政法人情報処理推進機構(2012年)「情報システム基盤の復旧に関する対策の調査報告書」より

データセンターの種類や選び方については、こちらでも詳しく解説しています。

BCP(事業継続計画)とは

BCP(Business Continuity Plan)とは、万が一の自然災害などの緊急的な事象に遭遇しても、損害を最小限にとどめ、事業の継続あるいは早期復旧を可能にするための事前計画です。システムだけでなく有事の際の社員間の連絡体制や、避難方法の確認などもこれに当たります。

南海トラフを震源とした地震が予測されるなど、自然災害が多い日本。銀行系企業やインフラ企業はもちろんのこと、昨今のネットワークを活用したビジネス形態の増加により、幅広い企業がこの対応をしていく必要があります。これらの対策は、企業価値となり、社会的信頼にもつながります。

BCPは内閣府からも事業継続ガイドライン(令和3年4月)として強く推奨しています 。
-あらゆる危機的事象を乗り越えるための戦略と対応-

BCPを考えるなら、災害に強い立地のデータセンターを

BCP対策で検討する上での重要な項目の一つに、代替戦略(代替拠点の確保、拠点や 設備の二重化、OEM の実施 等)があります。
例えばサーバーやソフトウェアなどの情報システムを全て自社内に設置して運用する、いわゆるオンプレミス状態で、万が一自社が被災した場合は、システムダウンによる事業の停止や情報資産の喪失といったリスクがあります。
そうしたリスクに備え、代替戦略の策定が必要となってくるのです。複数の拠点を持っている大企業なら可能かもしれませんが、一般の中小企業にとって、代替拠点の確保は難しい課題です。そこで活用したいのが、データセンターです。

大切な情報資産を守る為に重要なデータセンター選び

BCP対策としてデータセンターを選ぶ際には、以下のようなポイントが重要です。

災害の少ない地域かどうか

まず第一に考えるべきは立地です。地震や津波などの自然災害の少ない地域を選ぶのが良いでしょう。建物自体も免震構造などの災害対策がしっかり施されているかも確認しましょう。

システムの分散化(DR(※)、バックアップサイト)

既にデータセンターやクラウドをご利用されている場合も、リスクの分散化としてバックアップ用のデータセンターを用意することでさらにBCP対策を強化することができます。
(※)災害復旧。災害などによりシステムの継続利用が不可能になった際の復旧・修復。またその災害に備えたシステムや体制。

データの遠隔地保管

災害発生時に自社拠点とデータセンターの同時被災のリスクを極小化するため、自社拠点から離れた場所にデータを保管することも重要なポイントです。
メインセンターを遠隔地で運用したり、DRサイト・バックアップサイトをメインセンターとは異なるエリアで運用し、リスク分散を考慮してください。

データセンターにかけつけなくても、システムの運用が出来る環境(運用のアウトソーシング)

同じ災害で共倒れにならないように、データセンターは自社から離れた地域を選ぶべきですが、この際気をつけなければならないのが有事の際に運用サポートを受けられるかどうかです。迅速な復旧の為に、プロフェッショナルのスタッフが24時間体制でサポートを提供しているセンターが望ましいでしょう。

まとめ

これまで述べてきたように、自然災害の多い日本の企業にとって、BCPの策定は非常に重要です。そして、その為に、データセンターは非常に有効な手段と言えます。
貴社のBCP対策はいかがでしょうか。まだご検討中であれば、本記事がBCP対策とデータセンターの選びの参考になれば幸いです。

STNetのデータセンターPowerico(パワリコ)は自然災害の少ない香川県に位置しています。さらに設備の冗長性、耐災害性を確保した堅牢なファシリティと最新のセキュリティで、予測困難な自然災害の脅威からお客さまのシステムを守り、安定した事業継続に貢献します。
またシステムの稼働状況を24時間365日監視し、有事の際にも迅速に専門技術員が対応するので、緊急時の保守も安心です。

Powerico(パワリコ)の4つの強み

  • 災害の少ない香川県に建っている。
  • ファシリティは最高水準のティア4を取得。
  • 無給油で72時間連続運転できる緊急用電源。
  • 堅牢な施設と最新のセキュリティシステム。

BCP対策にデータセンターの利用をご検討の際には、ぜひお気軽にお問い合わせください。

この記事で紹介しているサービス

Powerico(パワリコ)

自然災害リスクの低い安全な立地と高信頼のファシリティ、多様な運用サービスで、お客さまのサーバーを安全に保管・運用します。