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注意事項

注意事項


1:ST-WANを透過しないフレームについて

以下に示すフレームにつきましては、ST-WANを通過しませんのでご注意願います。
なお、その他の特殊フレームをご利用される場合は、ご相談願います。

・64byte(ユーザ VLAN Tag: IEEE802.1Q 含)より小さいEtherフレーム
・1522byteを超えるEtherフレーム
・MACアドレスの宛先と送信元が同じフレーム
・MACアドレスの宛先と送信元が全て「0」のフレーム
・送信元MACアドレスがマルチキャストアドレスのフレーム
・隣接データリンク間で作用する特殊な意味を持つパケット
 →リンクアグリゲーション(LAG):IEEE802.3ad
 →認証: IEEE802.1x
 →フロー制御: IEEE802.3x
 →BMI(Bridge Management Information)フレーム
(宛先MACアドレスが 01-80-C2-00-00-00~0F の制御フレーム)
・宛先MACアドレスにESRP(Extreme Standby Router Protocol)の仮想MACアドレス(00-E0-2B-00-00-80~9F)を含むもの
・VLAN Tag(IEEE802.1Q) の CFI(Canonical Format Indicator)値が1(RIF:Routing Information Field 有)のフレーム

2:フラッディング(片方向通信によるフラッティング事象について)

お客さまでのルーティング設計において、行きと戻りの経路が異なるような設計を行った場合、ST-WAN網内では通信が片方向通信となりフラッティングが発生します。フラッティング通信は不要トラヒックの流れ込みを起こし、低速拠点のレスポンスが悪化する可能性がありますので、キャリアダイバシティ構成やデフォルトゲートウェイの設定の際には十分注意していただきますようお願い致します。

例1 通信が片方向の場合

※UDP等の片方向のみの通信



例2 通信経路が非対称の場合(その1)

※キャリアダイバーシティ構成



例3 通信経路が非対称の場合(その2)

※デフォルトゲートウェイの設定



例4 通信経路が非対称の場合(その3)

※非対称通信経路



3:MACアドレス(MACアドレス重複の通信への影響について)

ST-WANでは、お客さまVLAN単位ではなく、お客さまNW単位でMACアドレスを学習しています。
そのため、同一のMACアドレスを複数拠点で用いた場合、または複数の冗長構成(VRRP※等)を同一の仮想MACアドレスで構築した場合(お客さまにてVLANを分けていたとしても該当)、ST-WANでは正常な通信が行われない可能性があります。
同一MACアドレスの使用もしくは複数の冗長構成で同一仮想MACアドレスの使用は、行わないようにお願い致します。

※VRRP : Virtual Router Redundancy Protocol

例1 複数VLANの冗長構成で同一仮想MACを利用した場合

※同一仮想MACでVLAN10とVLAN20でマスタールータが異なる場合



対策

(その1) VRRP設定でマスタールータを全VLANで統一する
(その2) VRRP設定でVLANごとにVRRP-Group番号(仮想MAC)がユニークになるよう変更する

例2 複数拠点の冗長構成で同一仮想MACを利用した場合

※複数拠点で同一仮想MACを利用した場合



対策

  • VRRP設定で拠点ごとにVRRP-Group番号(仮想MAC)がユニークになるよう変更する

4:接続ケーブル種別(ST-WANとの接続ケーブル種別について)

ST-WANではお客さま側機器の回線側インターフェースがイーサネットであれば基本的に接続可能です。
お客さま側機器をST-WANへ接続するためのLANケーブルは、お客さまにおいてご用意願います。ST-WAN機器(M/C)は、MDI-X固定設定となっておりますので、ルータやパソコンとの接続であればストレートケーブル、L2スイッチやHUBとの接続であればクロスケーブルをご用意願います。 また、通信方式も固定設定となっておりますのでご注意願います。(下表 「接続インターフェースと通信方式」を参照願います。)

例1 パソコンとの接続の場合


例2 L2スイッチとの接続の場合


例3 ルータとの接続の場合


接続インターフェースと通信方式

(凡例) ○:可、△:所定の速度が得られないため推奨していない、×:不可



高速デジタル品目 イーサネット品目
128k 512k 1.5M 6M 0.5M

10M
20M

100M
200M~1G
接続インターフェース 接続コネクタ RJ45(ISO標準IS8877準拠) LC(IEC規格61754-20準拠)
コネクタ信号ピン配置 MDI-X Auto-MDI -
お客さま側接続機器通信方式 10BASE-T 半二重 × × ×
全二重 × × ×
オートネゴシエーション × × × × × × × ×
100BASE-TX 半二重 × × × × × × ×
全二重 × × × × × × ×
オートネゴシエーション × × × × × × × ×
1000BASE-T オートネゴシエーション × × × × × × ×
1000BASE-SX オートネゴシエーション × × × × × × ×
1000BASE-LX オートネゴシエーション × × × × × × ×

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