FACILITY ファシリティ

データセンターPowerico(パワリコ)は、電源供給⼒・建物セキュリティ・情報セ
キュリティのすべてにおいて国内最⾼⽔準の設備を備えたデータセンターです。

データセンターPowerico(パワリコ)は、電源供給⼒・建物セキュリティ・情報セキュリティのすべてにおいて国内最⾼⽔準の設備を備えたデータセンターです。

電源供給力と空調能力

Electricity supply capacity 2系統受電

当データセンターは、基幹送電網と直結する異なる変電所から、本線・予備線の2系統受電をすることにより、冗⻑性のある電源供給ルートを確保しています。
変電所から当データセンターへの引き込みは、⼀般電柱を使⽤せずに地中管路を通しているため、断線のリスクが低く災害に強い構成です。

  1. UPS N+2

    瞬停など予期せぬ停電が発⽣した際に、サーバーに対して⼀定時間電源を供給するUPS(無停電電源装置)をN+2構成(必要な台数+予備機2台)で備えています。メンテナンスや故障により1台のUPSが停止した場合も、予備機1台が確保され、高信頼性を維持したまま電力供給が可能です。これがJDCCの最高水準「ティア4」である⼤きなポイントです。
    バッテリーの保持時間は10分以上で、停電の場合はその間に⾮常⽤⾃家発電設備(後述)が作動することで継続した電⼒供給を可能としています。
    また、空調⽤UPSもサーバー⽤とは別に冗⻑で確保しており、停電時も空調を⽌めることなく運⽤することが可能です。
  2. ⾮常⽤⾃家発電設備

    非常用自家発電設備は N+1構成(必要な台数+予備機1台)を備えており、無給油でも(「ティア4」基準(48時間)を上回る)72時間の連続運転が可能となっています。
    また、海岸・内陸それぞれの油槽所を持つ複数の燃料会社と優先供給協定を締結しています。
    これにより優先的に燃料を供給できる体制が整っており、⾮常時でも安定した電⼒を供給します。

Electricity supply capacity 最⼤定格21kVA/ラックの⾼い電源供給⼒

当データセンターは、1ラックあたりで利⽤できる電源容量が最⼤定格21kVAと⾼い電源供給⼒を実現しています。それによりIT機器の収容効率が向上し、コスト削減に寄与します。

Electricity supply capacity 冷却システム

当データセンターの⼀部では、超⾼負荷に対応可能な「カスケード空調」という空調⽅式を採⽤しています。サーバールームから下のフロアが⾒える構造になっており、下の階で⼤量の冷たい空気を蓄えて上の階(サーバールーム)に送り込むことで、サーバールームでの熱だまりの発⽣を防ぎ、むらなく均⼀に冷却します。また、⼀部の区画では、⾼性能PACエアコンにより効率良く冷却することが可能です。
また、「アイルコンテインメント」を取り⼊れ、コールドアイル側とホットアイル側を明確に分けることで、冷却効率を⾼めています。

Electricity supply capacity データセンター構内で異なる
配管の通信ルートを確保

災害やトラブルに備え、異なる通信局舎から異経路により回線を引き込んでいます。
さらに当データセンター構内においても、異なる配管による通信ルートを確保しています。
電気通信事業者ならではの⼤容量・⾼速バックボーンに直接接続しており、お客さまのニーズに応じた通信サービスをワンストップでご提供します。

対災害能力

SEISMIC ISOLATION DEVICES 建物免震構造

⾼減衰積層ゴム、オイルダンパーを組み合わせた基礎免震構造を採⽤しています。当データセンターの⽴地では⾮常に少ない発⽣率の震度7クラスの⼤規模地震発⽣時でも、サーバー階スラブ⾯での⽔平応答加速度を200gal以下まで低減し、システムの継続使⽤を可能とします。

建物セキュリティ

building security 7 段階の⼊室セキュリティ

データセンター内外の監視カメラや⾦属探知機、⽣体認証などを活⽤した7段階のセキュリティ技術で、建物の⼊館からサーバーラックまできめ細やかな管理をしています。

  • Web⼊館申請
  • レベル1:外構部【侵⼊検知センサー】
  • レベル2:エントランス【ICカード・⼊館受付】
  • レベル3:1階共⽤エリア
  • レベル4:エレベーター・階段
  • レベル5:サーバー室 前室【ICカード・共連れ防⽌装置】
  • レベル6:サーバー室 ⼊⼝【ICカード・⽣体認証装置】
  • レベル7:サーバー室【ICカード・ラック電⼦錠】
Web入館申請
  • レベル1 外構部

    侵入検知センサー

  • レベル2 エントランス

    入館受付

  • レベル3 1階共用エリア

  • レベル4 エレベーター・階段

  • レベル5 サーバー室 前室

    共連れ防止装置

  • レベル6 サーバー室 入口

    生体認証装置

  • レベル7 サーバー室

    ラック電子錠

building security 館内設備のご紹介

  1. 監視室

    24時間365⽇体制で監視を⾏っています。
    監視カメラシステムで館内に設置された300台以上のカメラ映像の常時録画をしています。その他にも、ラックごとの施錠管理や電源の利⽤状態などを⼀括してコントロールしています。

  2. エントランス・受付

    24時間365⽇体制で受付対応をしており、システム開発事業者、および機器保守事業者による緊急入館対応や機器の緊急保守作業などにも対応可能です。
    ご⼊館の際には、事前にWebで⼊館申請が必要です。
    当⽇、受付にて本人確認書類による確認をさせていただいた上でICカードを発⾏します。ICカードはご契約のラックのうち申請されたものしか解錠できないように制御されています。
    パソコンは、あらかじめ申請をいただいたもののみ持ち込むことができます。
    持ち込み制限物については館内ロッカーをご利用ください。

    持ち込みできないもの(一部抜粋)

    • ライター、マッチなどの⽕気
    • 飲⾷物
    • カメラ
      • ラックの写真撮影が必要な場合は、データセンター受付窓口にお申し付けください。
    • 電波を発生する機器(モバイルルータ―、携帯電話)

    備品無料貸出

    • PHS
      • 外部への連絡⽤にご要望に応じてPHSを貸し出しします(通話代⾦は当社負担)。
    • ⼯具セット
      • ご利⽤の際は受付でお申し付けください。ただし、数に限りがございます。
  3. セキュリティゲート

    セキュリティゲートには⾦属探知機・フラッパーゲートを設置しています。
    ⾼感度の⾦属探知機による持ち物のチェックと、⼊室許可証のICカードを照合の上で、通過が可能となります。共連れ防⽌を徹底して、⾼いセキュリティレベルを確保しています。
    また、警備員による目視確認や立哨警備も併せて行っております。

  4. サーバールーム前室

    ⼊室許可証のICカードによる照合確認と、共連れ防⽌装置を設置しています。

  5. ⽣体認証装置

    サーバールームの⼊室は、⼊室許可証のICカードによる照合と、⽣体認証装置で本⼈性確認を⾏っています。

  6. サーバールーム

    N棟1,000ラック、S棟1,000ラック、合計2,000ラックの⼤規模データセンターです。スラブ床荷重は1,500㎏/㎡まで対応しており、ラック内に効率よく機器を搭載することができます。

    備品無料貸出

    • 机、椅⼦
    • 有線キーボード、有線マウス、
      ディスプレイ
    • ハブ、電源ドラム、OAタップ
    • コンテナボックス、脚立、ライト、
      養生シート
      • サーバールーム前廊下に配備しており、事前の申請は不要です。ただし、数に限りがございます。
      • サーバールーム壁コンセントの利用はできません。
  7. ワーキングルーム

    事前の申請に基づき、お客さまご契約のラックとLANケーブルで物理的に接続※された、広さ約20㎡のワーキングルームをご利⽤いただけます。備え付けコンセント、什器備品類、Wi-Fiインターネット接続環境も完備しており、快適に作業ができます。

    • サーバーラックのお客さま機器への接続はお客さまにて実施いただきます。
  8. トラックヤード・
    キッティングルーム

    トラックヤードには、4トントラックが1台収納可能です。トラックヤード・キッティングルームはN棟、S棟それぞれにございます。
    搬⼊⽤エレベーターをN棟、S棟それぞれ1基ずつ設置していますので、⼤型機器も搬⼊できます。

    備品無料貸出

    • 台⾞
    • ゴムマット(滑り⽌め)
      • キッティングルームに配備しており、事前の申請は不要です。ただし、数に限りがございます。
      • サーバールーム前廊下に配備しており、事前の申請は不要です。ただし、数に限りがございます。
      • コンテナボックスは折り畳み式で、透明のものです
  9. 休憩スペース

    ⻑時間の作業となる場合、休憩や仮眠のとれる個室スペースがあります。シャワー設備も完備しています。

  10. カフェテリア

    空港ラウンジをイメージしたカフェテリアで軽⾷などをお召し上がりいただけます。また、無料Wi-Fiサービスを提供しています。⾃動販売機、マッサージチェアなども完備しています。

⾼い品質

high quality ティア4

パワリコは、⽇本データセンター協会(JDCC)が定める評価基準「データセンターファシリティスタンダード」の最⾼⽔準「ティア4」に準拠しています。

基準項目 一覧表
分類 No. 評価項目 ティア4 ティア3 ティア2 ティア1 備考
建物
(B)
1 建物用途
(建物としてDC専用であるか否か)
DC専用
DC関連複数テナント
複数用途
単一テナント
複数用途
複数テナント可
複数用途
複数テナント可
建物
(B)
2 地震リスクに対する安全性
1)PMLによる評価の場合
PML10%未満 PML10~20%未満 PML20~25%未満 PML
25~30%未満
建物
(B)
2

2)建築基準法による評価の場合

※1:官庁施設の総合耐震計画基準及び同解説(建設大臣官房官庁営繕部監修、平成8年版)高さ60mを超える高層建築物、免震建物はⅠ類

※2:今後50年間に10%の確率で発生する可能性のある予測震度(文部科学省 全国地震動予測地図)
1981年6月改正の
建築基準法に準拠、
かつ耐震性能はⅡ類相当※1
1981年6月改正の建築基準法に準拠

1981年以前の建築基準法に準拠

耐震診断の結果、耐震補強不要と判断された場合
耐震補強が必要と判断され耐震補強を実施済みの場合

1981年以前の建築基準法に準拠

耐震診断の結果、耐震補強不要と判断された場合
耐震補強が必要と判断され耐震補強を実施済みの場合
震度※2
6弱以下
1981年6月改正の建築基準法に準拠、かつ耐震性能はⅠ類相当※1 1981年6月改正の建築基準法に準拠、
かつ耐震性能はⅡ類相当※1
1981年6月改正の建築基準法に準拠 1981年以前の建築基準法に準拠
耐震診断の結果、耐震補強不要と判断された場合
耐震補強が必要と判断され耐震補強を実施済みの場合
震度※2
6強以上
セキュリティ
(S)
1 セキュリティ管理レベル 敷地、建物、サーバー室、ラック 建物、サーバー室 サーバー室 サーバー室
電気設備
(E)
1 受電回線の冗長性 複数回線
(SNW、本線予備線、ループ)
複数回線
(SNW、本線予備線、ループ)
単一回線 単一回線
電気設備
(E)
2 電源経路の冗長性
(受電設備~UPS入力)
複数経路 複数経路 単一経路 単一経路
電気設備
(E)
3 電源経路の冗長性
(UPS~サーバー室PDU)
複数経路 複数経路 単一経路 単一経路
電気設備
(E)
4 自家発電設備の冗長性 N+1 N N 規定無し
電気設備
(E)
5 UPS設備の冗長性 N+2 N+1 N N
空調設備
(H)
1 熱源機器・空調機器の冗長性 N+2 N+1 N N
空調設備
(H)
2 熱源機器・空調機用
電源経路の冗長性
複数経路 複数経路 単一経路 単一経路
通信設備
(T)
1 引き込み経路
キャリアの冗長性
複数経路
複数キャリア
複数経路
複数キャリア
単一経路
単一キャリア
単一経路
単一キャリア
通信設備
(T)
2 建物内ネットワーク経路の冗長性 複数経路 複数経路 複数経路 単一経路
設備運用
(M)
1 常駐管理体制 24時間×365日の
常駐管理
8時間/日以上の
常駐管理
規定無し 規定無し
設備運用
(M)
2 運用マネジメントの仕組みと運用
(運用委員の育成プログラムなど含む)
ISO27001の認証又はFISC運用基準に準拠 ISO27001又はFISC運用基準において、設備運用に関する項目に準拠 運用要員育成プログラムを含む規定された運用体制有り 運用体制有り
(参考)
⽇本データセンター協会 データセンター ファシリティ スタンダードの概要
2010.10.18
https://www.jdcc.or.jp/pdf/facility.pdf 新規タブで開きます

high quality 情報セキュリティに関する安全基準に適合

「ティア4」だけでなく、JEITAやFISCが定める安全対策基準に適合し、情報セキュリティ適合証を受けています。

  1. JEITA IT-1002A

    ⼀般社団法⼈電⼦情報技術産業協会JEITAの情報システムの設備環境基準IT-1002Aに適合。

  2. FISC 安全対策基準

    ⾦融情報システムセンター(FISC:The Center for
    Financial Industry Information Systems)が定める、
    「⾦融機関等コンピュータシステムの安全対策基準」第11版に適合。

  3. ISO27001

    情報セキュリティマネジメントシステム
    (ISMS)に関する国際規格ISO27001に適合。

  4. ISO20000

    ITサービスマネジメントシステム(ITSMS)に関する国際規格ISO20000に適合。

  5. ISO14001

    環境マネジメントシステムに関する国際規格ISO14001に適合。

  6. プライバシーマーク

    ⼀般財団法⼈⽇本情報経済社会推進協会JIPDECより、個⼈情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備している事業者として、プライバシーマークを付与。