導入事例-Soliton

株式会社ソリトンシステムズ

ITセキュリティの最重要基盤として データセンターに求めた絶対条件とは?

独立系ITメーカーの強みを活かし、画期的な製品やサービスを開発・提供するソリトンシステムズ。同社はITセキュリティのサービス基盤強化を目指し、STNetのデータセンター「Powerico(パワリコ)」を採用した。堅牢なファシリティと安全な立地に加え、インフラ全般をトータルサポートする「マネージドサービス」により、自社サービスの開発・運営に専念できる体制が強化された。拡大するサービスを支える新基盤は、同社の事業戦略の中で重要な役割を担っている。

ポイント

ITセキュリティ事業を支える「ソリトンクラウド」を提供

橋本 和也氏

組み込みシステムの開発や大規模ネットワーク構築で培った技術力を活かし、独創的な「もの創り」を追求するソリトンシステムズ。認証や情報漏えい対策を中心とした「ITセキュリティ」、簡易中継システムなどを提供する「映像コミュニケーション」、半導体デバイスや組み込みシステムを開発する「エコ・デバイス」といった事業を展開している。

その中でも「ITセキュリティ」は、同社の成長を支える主力事業だ。「サイバー攻撃の脅威が深刻化する中、企業のセキュリティニーズに対応した多様な製品・サービスを展開しています」と同社の橋本 和也氏は述べる。情報漏えい対策のPC操作ログ・総合セキュリティソリューション「InfoTrace」はその1つ。また、最近では東京・上海・米国サンノゼにSOC(Security Operation Center:セキュリティ監視センター)を開設し、セキュリティインシデントの総合的解析を迅速かつ高精度に行える体制を整備した。

クラウドを活用したITセキュリティにも力を注ぐ。それを支えるのが、2015年10月から提供を開始した「ソリトンクラウド」である。これはSaaSなどの一般的なパブリッククラウドとは違い、同社のセキュリティ製品のアップデートなどを自動で行う“セキュリティコントロールセンター”として機能するもの。「セキュリティ製品の更新作業をクラウドによって自動化することで、ユーザーの管理負荷を軽減し、常にセキュリティを最新の状態に保つことができます。また、ソリトンクラウドはサイバー攻撃対策において同社セキュリティ製品を有効活用するための脅威情報提供基盤としての役割も担っています。お客様のITセキュリティをトータルに支援する基盤となるものです」と橋本氏は説明する。

堅牢な設備と安全な立地に加え万全の運用サポート体制を評価

こうした事業展開に欠かせないのが、サービス基盤となるデータセンターである。ITセキュリティやクラウド事業は急成長し、売り上げベースで年平均50%以上の伸びを示す。「利用の拡大を支えるキャパシティの確保に加え、『安全・安心』を提供するセキュリティサービスにとって信頼性の確保は何より重要です」と話す橋本氏。そのためには、複数のデータセンターを活用するとともに、サービス基盤を分散配置し冗長性を確保する必要がある。そのプライマリーデータセンターとして採用したのが、STNetのデータセンター「Powerico(パワリコ)」である。

PowericoはJDCCが定める評価基準の最高水準「ティア4」に準拠し、FISCにも対応した非常に堅牢なファシリティ。地震や津波、液状化の発生リスクが極めて低い香川県内に設備があり、安心して運用できる。「他のデータセンターと連携することで同時被災リスクを低減し、災害時でも継続的なサービス提供が可能になると考えました」(橋本氏)。

ファシリティと立地環境に加え、導入を強く後押ししたのが、多様な運用ニーズに応える「マネージドサービス」の存在である。「Powericoはサービス基盤として必要となるサーバー、ネットワーク、ファイアウオールをはじめとするセキュリティ機器などのインフラ全般を『サービス』として提供するだけでなく、常駐する専門技術スタッフが24時間365日体制でインフラ全般を監視・運用し、異常を検知すれば直ちに必要な復旧作業まで行ってくれます」と橋本氏は評価する。

自前のインフラを運用する既存データセンターでは、インフラの保守が大きな“足かせ”になっていた。「例えば、サーバー1つとってみても、メーカーが違えば、メーカーごとに保守契約が必要です。トラブル時の問い合わせもメーカーごとに個別に行わなければなりません。しかし、Powericoを活用することで、現場の担当者はこうした煩雑な作業に振り回されることがなくなります」と橋本氏は語る。

ソリトンクラウド概念図

ソリトンシステムズのセキュリティ製品の監視やアップデートなどを自動で行う“セキュリティコントロールセンター”として機能。またSOCやCERTとも連携する

高い技術力でシステム構築を支援「安心の運用」で事業展開が加速

高い技術力も大きな評価ポイントになった。サービスの安定運用を図るには、システムそのものの冗長化が欠かせない。既に稼働している既存データセンターのシステムと同じ環境をPowerico内に構築する必要があった。「その点、STNetは既存環境を精査し、要件を満たすシステム基盤をトラブルなく迅速に構築してくれました。インフラを提供するだけでなく、サービスの基盤を整え、その後の運用・保守までトータルにアウトソースすることができたのです」と橋本氏はメリットを語る。

自社の製品・サービスの提供を通じ、顧客のビジネスに貢献することが同社のミッションである。「インフラを自前で持たず、その運用・保守もアウトソースすることで、価値の源泉である自社製品・サービスの開発や運営に専念できます。万が一、インフラ面で故障やトラブルが発生しても、自ら駆け付ける必要がなく、安心して運用を任せられます」と橋本氏は満足感を示す。

今後はITセキュリティ事業を支えるプライマリーデータセンターとしてPowericoのさらなる有効活用を推進。セキュリティ診断サービスやモバイルデバイス関連のセキュリティサービスの基盤としての活用も視野に入れていくという。

ITセキュリティ事業を支えるソリトンクラウドの提供基盤の1つとしてPowericoを採用したソリトンシステムズ。これからも常に新しい技術トレンドを見据え、先進的な製品・サービスの提供を通じ、顧客企業の成長と発展を強力に支援していく考えだ。

PROFILE

社名 : 株式会社ソリトンシステムズ   所在地 :東京都新宿区新宿2-4-3   資本金 :13億2650万円
社員数 : 532名(2015年3月31日現在)  売上高 : 124億円(2015年3月期・連結)

事業概要 : LSIを含む組み込みシステムの開発のほか、日本におけるLANのパイオニア的な存在として大規模ネットワークの設計・構築において豊富な実績を誇る。近年は認証を中心としたITセキュリティ関連製品の開発、それをベースにしたサービスの提供、さらに携帯電話回線を利用した簡易映像中継システムなどの事業に力を注ぐ。
URL http://www.soliton.co.jp/

掲載している所属部署名、役職名は2016年1月時点のものです。

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